間取り図について

この間取り図からみなさんは、どんな情報が引き出せるだろうか。

間取り図
間取り図について
  1. ドアは開き方が表示されている。玄関には下駄箱がないようだ。女性は靴が多いので下駄箱は要チェックポイント。但し、表示があっても高さ・奥行きまでは分からないことが多い。
    次に、玄関から室内は見えるだろうか? 室内、ましてベッドや布団まで丸見えは絶対避けたい。ここは、その点では80点くらいか。
  2. バスとトイレがいっしょのユニットバスタイプだ。追い焚きが可能な湯釜かどうかを聞こう。バスタブの中の丸い穴は、排水口のようだ。つまり、北向きの場所にカランがある。シャワーの水圧は現地で確かめたい。トイレとバスが別だと、便座が湿る心配がないうえ、落ち着いて入れる利点もある。
    水回りでは、洗濯機置き場が、室内か屋外か、屋外ならベランダか廊下かをチェック。女性の場合、廊下に洗濯機は避けたい。
  3. DKを見てみよう。DKは4.5帖と広さはまあまあか? しかしこの図では、床の材質や色が不明だ。クッションフロア、フローリング、じゅうたんなどの素材が考えられる。冷蔵庫の置き場所やコンセントの位置、壁の素材、天井の高さも大切だ。これらは現地で要確認。
  4. 次にキッチンスペースだ。この図ではコンロは2口でシンクも大きそうだが、まな板を置く作業スペースが見あたらない。シンクの大きさは半分程度と見ておいた方がいいかも。収納スペースは、上部にあるだろうか? 換気扇はどうなっているか?
  5. DKと和室を区切るのは、2枚の引き違い戸。区切りには段差があるのだろうか?
  6. 和室の広さは6.5帖。??6.5帖の和室とは?? 通常、和室では畳の置き方が表示されているのが一般的。この部屋は和風でフローリングの部屋と想像できる。フローリングは備考欄などに書かれている場合も。
  7. 収納は、押入れがひとつ。クロゼット、物入れと表示されることもあるが、ここでは、高さ、奥行きなど不明。一般に押入れは、半間(畳の長辺の半分の長さ)か1間(畳の長辺の長さ)単位。ここの押入は半間位のようで布団の収納は難しそうだ。
  8. 窓は2方向にそれぞれ2枚の引き違い窓。窓の存在は分かるが高さが不明。南側はベランダと表示され、西は表示がない。一般的に屋根付きをベランダ、屋根無しをバルコニーと呼ぶ。南向きのベランダで洗濯物が干せそうだ。ただし、ベランダの柵の材質や形状を、もちろん、外から覗かれないかどうかも確認しておきたい。
  9. ということは、西の張り出しは洗濯機置き場の可能性もある。洗濯機を外に置くと痛みが激しい。確認しよう。
  10. 最後に敷地図と付け合わせて、それぞれの窓の外は開けているのか、隣の家の壁なのか見てみよう。
  11. 方位マークの向きは?方位マークで矢印が向いているのが北。たいていは窓のある側が南向きなど、明るい方向に向いている。南向きでも、南側に大きなビルが建っていたり、ということもある。
間取り図では分からない コト !

間取り図から、部屋の配置とドア、窓の有無、部屋の広さもだいたい分かる。しかも、上記のような情報が、みなさんに不動産屋さんの店内で落ち着いて読み取れるだろうか?さらに、室内の壁の色、日当たり、コンセントの数・場所、照明器具の位置、部屋の汚れ具合、周囲の環境なども含めたデータは、ここでは、絶対に分からない。
これらの情報は、自分の目で見て、納得しないといけない。自分がこれから住む、いい部屋探し。この段階では「まあ、候補に挙げようか」くらいでクールに行こうゼ。